知らなかったラグビーあれこれ!

初心者でも
これでOK!ここを見よう!ラグビー講座!

1チーム15名の選手が80分間ボールを奪い合い、インゴールと呼ばれる敵陣までボールを運ぶラグビー。ラン(持って走る)、パス、キックによってボールは運ばれますが、前方にはパスができません。おなじみのスクラムは、軽い反則があった際、試合を再開するセットプレーの1つ。セットプレーは他にラインアウト、リスタートキックがあり、展開に大きく影響します。また、双方が密集しボールを奪い合うラックやモールも重要な局面です。両チームはこれらのプレーを繰り返し、また戦略的に選択しつつ敵陣に迫ります。つまりラグビーにはボールを最前線とした陣取り合戦という性格があり、パワフルなプレーはもちろん、いかに敵陣に迫るか、その戦略性も見どころです。

用語集 GLOSSARY

ラグビーは国際的なスポーツ。国内では一部、日本人になじみやすく言い替えられた用語が使われることもありますが、ルールやプレーなどには世界共通の用語がありますから、こちらを正しく覚えるのがおすすめです。

ノックオン
保持していたボールを前に落とした時に取られる反則で、ゲームは相手チームボールのスクラムで再開されます。前に投げた場合はスローフォワードという反則になります。
スクラム
軽度の反則、競技の停止の際にゲームを再開のために行います。両チームのフォワードが組み合い、中央にできたトンネルに投入したボールを足で引っ掛けて取り合います。
モール
ボールを持った選手が相手に捕まり、味方と相手がそれぞれサポートに入って押し合う状態。方法などに細かいルールがあります。
ラック
ボールが地面にあり、その周辺で両チームの選手が組み合う状態がラックです。ラックでは、選手は足のみでボールを取り合います。
ラインアウト
ボールやボールを保持する選手がタッチラインやその外側に触れるとタッチになり、ラインアウトで再開します。両チームが2列のラインを作り、その間にボールを投入します。
オブストラクション
ボールを持たない選手が、ボールを持たない相手選手のプレーを妨害する反則です。相手チームにはペナルティキックが与えられます。スクラムを選択することもできます。

ポジション POSITION

チームは15 人で構成され、10 のポジションを受け持ちます。また、前方でボールを奪い合うフォワード(8 人)、後方で守備にまわるとともにトライを狙うバックス(7 人)に大きく分かれます。

❶ ❸ PR /プロップ
スクラムはフォワードの8人で組みますが、その最前列の3人の両端のポジションです。「支柱」という意味の通り、屈強さが求められ、特別な訓練を積んでいます。モールやラックの際にも活躍します。
SH /スクラムハーフ
ボールを奪うフォワードとトライを狙うバックスのつなぎ役。常にボールとともに動き、フォワードが奪ったボールをすばやくバックスにパス。スクラムでは、中央にボールを投入する役目を担います。
HO /フッカー
スクラムの最前列3人の中央のポジションがフッカーです。スクラムではボールを足で引っ掛けて後方に送るフッキングが役割。セットプレーの1つであるラインアウトの際にはスローワーを務めます。
SO /スタンドオフ
スクラムハーフからのパスを受け、アタックに向けた動きを判断するチームの司令塔。ゲームの流れをよく読むことができる判断力はもちろん、パス、キック、ランの高いスキルが求められます。
❹ ❺ LO /ロック
プロップとフッカーの後方からスクラムを押す2列目の2人です。チーム内でも長身の選手が務めることが多く、キックオフ時のボールキャッチやラインアウトでのジャンパーとして身長を活かします。
⓫ ⓮ WTB /ウィング
バックスの両翼に位置することからその名があるウィング。最後にボールを受けてインゴールまで駆け抜けるトライゲッターです。俊足を活かしてボールを追い、オフサイドラインを上げるなどの動きも。
❻ ❼ FL /フランカー
スクラムでは3列目の両端につくフランカー。スクラムからすばやく飛び出してディフェンスにまわったり、ハードなタックルでボールを奪ったりするなど、常にボールを追って敵にコンタクトします。
⓬ ⓭ CTB /センター
スタンドオフの両側で、アタック時にはスタンドオフからボールを受けて敵陣を突破。ディフェンス時にはタックルで相手を止めます。バックスの中では身体の大きな選手が多いポジションです。
NO8 /ナンバーエイト
スクラムの最後尾に位置し、ボールを持ってスクラムからサイドアタックをしかけるのが見せ所の1つ。バックスと協力してアタックに加わることも多いため、幅広いスキルが求められるチームの花形。
FB /フルバック
最後尾から全体の状況を見渡し、アタック、ディフェンスの双方において最適な位置でプレーします。最後の砦である一方、自らアタックにも参加するため、総合的なテクニックが求められます。

ラグビーの気になるウワサ大検証!

ウワサ1 ラグビーってやっぱり命がけのスポーツ!? ホント

ラグビーの醍醐味でもある屈強な選手同士が全力でぶつかるタックルは、交通事故にも相当する衝撃だとか?スクラムにいたっては100kg越えのフォワードの選手8人同士が組み合うため、接点には1.6トンの重さが加わります。最前列のフロントローの選手はスクラムに特化したトレーニングを積んだ熟練者。試合中にフロントローの選手が怪我などでいなくなった場合は、押し合い無しのノーコンテストスクラムとなります。いくらラグビー選手でも、他のポジションの選手では組めない、それがスクラムなのです。

ウワサ2 ラグビーなのにハンドがある!? ホント

ボールを持って走るのがラグビーの象徴。しかし、手を使うと反則になってしまう局面があります。それはラックのときです。ラックとは、タックルが成立してボールが地面にある状態で双方が押し合うプレー。この時は足でボールを取り合うのがルールで、手を使うと「ハンド」の反則になります。原則として密集状態で倒れた選手はプレーをしてはいけないというのがラグビーの基本的な考え方で、それに伴った様々な反則が存在します。

ウワサ3 「魔法のやかん」は健在!? ウソ

昔からラグビーのおなじみの光景として、試合中グラウンドに倒れた選手のもとへスタッフが駆け寄り、やかんの水をかけると即座に選手が復活し立ち上がるといったシーンがあります。「魔法のやかん」などと呼ばれて、ラグビーの“あるある”としても語られますが、現代のラグビーではやかんの登場はなく、例えば、脳しんとうの疑いがある選手は試合中に検査を受けたり、選手の安全確保のための国際的なガイドラインが厳しく定められています。

ウワサ4 身体が大きくないと選手になれない!? ウソ

例えば、チームによっては160cm台から200cm台までと、実に30cm以上の身長差があることも。ラグビーには10のポジションがあり、「身体が大きい」「当たりが強い」「パワーがある」「足が速い」「キックやパスが巧い」等々、各自が持ち味を活かして役割を果たします。身体が大きいことだけが求められる資質ではないのです。短所があっても、長所を突き詰めれば高みを目指せる。ラグビーというスポーツの大きな特長です。